原水分析(難分解性対策)
原水分析(難分解性対策)報告書(事例)
原水分析結果解析報告書(事例)
- 計量証明書・測定結果一覧表参照
(原水BOD) (原水処理量) (一日BOD負荷)
4,400mg/ℓ × 120M3 ÷ 1000 = 528kg・BOD/日
必要汚泥量 =528kg・BOD/日×6=3,168kg・MLSS
運転濃度 =3,168kg・MLSS÷385M3×1000=8228㎎/ℓ・MLSS
(一日BOD負荷)(酸化効率 5 %)
必要空気量 528kg・BOD/日×70M3/BOD・kg=36,960M3/日
36,960M3/日 ÷ 1440 = 25.66 M3/分 - BOD5/COD 比 1.7:1.0です。標準値2~1.5
- D20/D5 比 1.5倍です。生分解性やや難分解性です。(1.5倍前後が標準)
- 易分解性程度は D5が63%です。通常60~70%位
易分解原水です。難分解性比率が高い。
BOD5/CODCr 比 2,810mg/ℓ÷3,400mg/ℓ= 0.82 生分解性原水
BOD5/CODCr 比 0.4以下 超難分解性
0.4~0.6 難分解性
0.6以上 生分解性 - SS換算BOD転換値 37mg/ℓのSSは 1590mg/ℓのBODに転換 42 倍
になっています。有機廃水は1~3倍
結論
原水負荷が異常に高い事が判明致しました。従いまして、運転管理上も今迄苦労されていた事が推測出来ます。
酸素量の不足・散気効率の改善・汚泥濃度不足に見合う設備に改善が必要です。
BOD分析結果説明
表―1
原水中のSSがBOD20迄分析すると、1.5倍に成ります。従って、BOD5で設計された廃水処理では、トラブルが起こる事に成ります。此れを、知らずに運転管理を行っている事が問題です。
表―2
負荷に見合う汚泥量を、確保して運転管理を行っていない事が判明しています。
活性汚泥処理の3重要要素
- 本質のBOD負荷の把握
- 負荷に見合う酸素供給量
- 負荷に見合う汚泥量
測定結果一覧表・解析